2021/01/11
「豆腐メンタル」な自分が打たれ強くなる方法
~精神科医Tomy先生が語る・・
湘南茅ヶ崎シャインオブスペース、ヤマナカです。
また緊急事態宣言で、リモートワークも増え、上司や同僚と直接会話する機会が減りました。普通に仕事をしているはずなのに、
「悪いことが起きているかもしれない」「よくわからないけど不安がある」こういった悩みを抱える人が増えています。
精神科医Tomyさんが、打たれ弱く、落ち込みやすい「豆腐メンタル」を克服する方法を伝授——。
語り口調のまま、書きますね。
小さなことにこだわってしまう---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
まず、ゆがみに気がつく方法。
自分を強くするためには、自分の弱点について知らないといけないわ。この弱点というのは、自分の考え方(認知)のゆがみです。
どんな人間でも、普通に、当たり前に生活しているつもりでも、どこか考え方のゆがみというのが出てきます。
たとえば、何かあったときに、全部自分が悪いのかもしれないと思ったり、何も起きていないのに「悪いことが起きているかもしれない」と
過剰に不安に思ったり。あるいはそんなにこだわらなくていいポイントなのに、こだわりすぎて逆にストレスを増やしていたり。
こういう考え方のゆがみに気がつくことがすべての始まりと言ってもいいわ。で、
これは本当は認知行動療法というカウンセリングの手法なのね。プロが行うセッションによってゆがみに気づいてもらうわけ。
でも、そこまでやらなくても自分でもある程度、ゆがみに気がつくことはできます。それについてちょっと書いてみたいと思うわ。
まずわかりやすいようにたとえ話を出していきましょう。
ここで登場するのはAさん。AさんはLINEがすごく苦手です。でも、日常的にLINEを使わざるを得ないので、困っています。
これが認知行動療法だと、カウンセラーが話を聞きながら、考え方のゆがみについて示唆するわけだけど、
ここは自分でやれる方法として、書き出すことを提案してみたいと思います。
例
・私はLINEが苦手で困っている。
そうしたら、なるべく具体的に困っている状況について詳しく書き足していきましょう。
基本は5W1H。つまりWho(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)です。
ただ、ここで書き出す目的は、Whyを知るためなので、そこは最後に考えましょ。\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
Aさんの場合でいうとWhoは、LINEの相手全般ですが、仕事のやりとりではストレスに感じていないので、
Whoはプライベートの人間関係です。Whenを考えていくと、相手からの返信待ちをしているとき。特に既読がついたあとがストレスだと気がつきました。
Whereは、ここではどこにいてもストレスに感じているので省きます。
Whatは、返信が来ているかどうかです。Howは、LINEのことがいつも頭から離れないこと。ここまでまとめると、
・私は、プライベートの人間関係で、相手からの返信待ちをしているとき、特に既読がついたあと、
返信が来ているかどうかいつも頭から離れずにストレスを感じている。
ということになります。さあ、ここでWhyの出番。なぜ私はこう思うのか。Aさんは気づきました。
自分が嫌われたんじゃないか、相手を怒らせたんじゃないかと思って不安になっている。ということに。
じゃあ、実際にそんなやりとりをしているかというと、全然そんなことはないのよ。でも、不安になっているときは、その前に送った冗談だとか、
立て続けにメッセージ送ったことだとか、スタンプを押したことが相手を不機嫌にさせたかもしれないと心配になっていたの。
あとから振り返ってみれば、実際にそれで相手が不機嫌になったことは一度もないにもかかわらず。
このように、カウンセリングを受けなくても、自分で困った状況について書き出して、徹底的に5W1Hを考えてみる。
そうすると、なぜそうなったのか、どこが問題なのかが見えやすくなる。
これが自己分析ってことなのね。
さて、ここまで自分のことがわかるようになってきたら、あとは、考え方や行動を変えてみるという段階になってきます。
ここで一区切り・・また次に続きをかきますね。
画像は、知人から・・まるでじゃがいもが、アヒルか・?
自然で出来る作物にこんな風に見えるものがあるんですね・・